User Friendly 2012 参加報告2 (Jason Huang氏:UPA中国の年次レポート)
User Friendly 2012 のキーノートスピーカーを順次ご紹介してまいります。
まず最初に、User Friendly生みの親である「Jason Huang氏」をご紹介します。(Jason氏のLinkedInページ)
Jason氏は、英国でヒューマンコミュニケーションとコンピュータについて学んだ後、2004年にUPA中国(現UXPA中国)を立ち上げました。現在は、UXコンサルティング会社のTANG Consulting社の社長として、中国を中心としてUXビジネスを幅広く展開しています。
彼と知り合ったのは、米国ボルチモアで開催されたUPA2008のカンファレンス会場です。同じ年に中国の深圳で行われたUser Friendly 2008に誘われて参加して以来、ほぼ毎年、User Friendly にも参加するようになりました。ご本家のUPAカンファレンスを凌ぐ参加人数(約800名)から、中国でのUX分野での発展と勢いを感じさせられます。そのような状況を創り出した彼の情熱・努力・手腕は見習うべきものがあります。
今回のUser Friendly 2012では、Jason氏がキーノートのトップバッターとして登壇しました。
スピーチ(中国語)の様子は、以下のURLから参照できます。(46分15秒)
※冒頭、広告映像が流れますが、その後に本編映像が流れます。
http://v.youku.com/v_show/id_XNDc4NTcxNDMy.html
冒頭、UPA中国をUXPA中国と名称変更することから始まり、User Friendly 2012全体の紹介がありました。スピーカー、学生コンペ参加者、イベントスタッフなど、多くの関係者の努力と協力により、この大きなイベントが成り立っているのだと感じました。次いで、中国UX市場の調査結果が紹介され、UX関係者の年齢層、経験年数、職種分布(リサーチャー、インタラクションデザイナー、マネージャー)などを見ると、まだまだ若いがすごい勢いで立ち上がっている状況が垣間見られました。
更に、組織のUX成熟度モデルも紹介されました。会場の参加者に対して、「あなたが属する組織の成熟度はどのステージですか?」との問いが発せられ、UXを知らない人は皆無で、既に実践中だがもっと深く学びたい人が集まっていることが分かりました。日本でもUXに取り組む企業が急増していますが、このような成熟度モデルを参考にして、目指すべき姿と到達するための施策を検討してはいかがでしょうか。
Jason氏のプレゼン資料(中国語)と発話録(中国語)は、以下のURLからダウンロードできます。
プレゼン資料: http://www.userfriendly.org.cn/Newsletter/20121217/images/1_1.pdf
発話録: http://www.userfriendly.org.cn/Newsletter/20121217/images/1_2.pdf
詳細は、2013年1月17日(木)のセミナーでご紹介いたしますので、是非、お申し込みください。