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UPA2012 参加報告1 (概要)

2012年6月14日
UXエバンジェリスト 金山

先週(6月4日~8日)、UPA2012に出席して参りましたので、本Blogで数回に分けてご報告いたします。

名称変更(UPAからUXPAへ)

オープニングセッションで、インパクトが大きい発表がありました。

UPA (Usability Professionals' Association)

から

UXPA (User Experience Professionals' Association)
 
へと名称が変更になったのです。

Rich Gunther氏 (UXPA President)からのメッセージ(英文)

Ronnie Battista氏 (UXPA Treasurer)によるアナウンス(英文)

このRebrandingは、時代の流れから考えると当然のことかもしれませんが、
User Experienceの分野で "Leadership" を発揮しようと言う気持ちの表れだと思います。

Ronnie氏のアナウンス中、会場の参加者に対して、仕事のタイトルに
「Usabilityがついている人」と「User Experience (UX)がついている人」
に手を挙げてもらっていましたが、圧倒的にUXの方が多く、
実態に沿った名称変更であると感じさせます。

参加者

イベント参加者は500人超と言うことで、例年に比べると若干少なくなっていました。
特に日本からの参加者は4名(内、弊社から2名)だけと例年の10名から半減しています 
アジアからは韓国の大手電子機器メーカーが6,7名の団体で参加しており目立っていました。

ヤコブニールセン氏やスティーブクルグ氏などの著名人もチラホラ見かける中、
オレンジのリボンをつけた「First time attendee(初参加者)」もよく見かけました。
日本人と違い、エレベーターや食事・セッションなどで隣り合わせただけで、
自己紹介しあって交流が始まります。UX系なこともあってかとてもフレンドリーな人ばかりでした。
日本からもっと参加して、この刺激的な場で積極的に交流して欲しいと感じました。
 

スケジュールの特徴

例年、最初の2日間でTutorial, Workshopがあり、残り3日間がPresentationでしたが、
初日・最終日にTutorial、中日午後にWorkshopを配置し、残りをPresentationで埋める構成になっていました。
イベント参加者からのフィードバックを考慮・検討した結果だと思われますが、
学びたい人は5日間、情報収集・議論したい人は中央の3日間を選択すればよいようになっていました。
特に初学者に対しては、"Fundamental" (とマークされた)セッションが帯状に配置され、
基礎知識を学べるようになっていました。

Idea Marketは、発表以前の気になるテーマについて議論するコーナーで、
各テーマのパネル(模造紙)前には、起案者を中心とした議論の輪が広がっていました。

Unconference と呼ばれるトラックが新設されました。
イベント前半で発表希望者が話したい内容を掲示板に張り出し、
イベント参加者の投票により発表者を決めると言うものです。
自分もこの試みにチャレンジしたことろ、話す機会を得られました。
詳細は、次回以降の記事で書かせていただきます。

イベント情報のモバイルサイト

今回、UPA2012用のモバイルサイトが提供されていました。
スケジュール変更(キャンセル、会場/時間の変更)など、最新情報が提供されました。
参加者情報の登録・参照ができるため、参加者間の交流がより活発に行えるようになりました。
従来のフィードバックシート(紙)は廃止され、"Polls & Feedback" からセッション毎のフィードバックや自分用のノートが記録できるようになりました。
イベント全体で「グリーン=エコ」を目指しているとのことでした。

出展社

企業ブースは全部で19コマの出展がありました。
目立った点としては、以下の項目が挙げられます。


次回、Presentation, Tutorial, Workshopの内容など、詳細についてご報告いたします。