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人間中心デザインプログラム

2013年5月13日
インタラクションデザイナー 奈須

はじめまして。
ミツエーリンクスでインタラクションデザイナーをしている、奈須と申します。
今後、月1回の頻度でUXブログに参加する事になりました!
UXデザインについて、日々の業務や勉強会/イベント等で得た学びや、考察したことについて共有し、皆様に有益な情報を発信していければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

まず今回は、私が去年の11月末から今年の1月まで受講していた産業技術大学院大学「人間中心デザインプログラム」について2~3回に分けてご紹介しようと思います!

産業技術大学院大学の人間中心デザインプログラムとは?

産業技術大学院大学にて毎年開講されている履修証明プログラムです。
このプログラムは、

「高いユーザビリティ、よりよいユーザ体験(UX)を提供するものづくり」を実践するための、人間中心設計の諸理論並びに関連分野の知識の習得と、企画・デザインを行う具体的な手法及び技法の習得

を目的とし開講されています。産業技術大学院大学のサイトでは、

人間中心デザインのための発想法からコンセプトデザイン手法、またそれらコンセプトを検証する方法やユーザビリティ評価法まで、一貫した内容を体系的に、演習を通して実践的に学ぶことができます。

と記載されています!人間中心設計(以下HCD)を学び、手法を身につけることで、最終的にUXの良いデザインを設計出来るようになる事が期待できます。

このプログラムは基礎編(ユニット1)、デザイン編(ユニット2)製品デザイン編(ユニット3)に分かれて開講されています。
私は平成24年11月21日~平成25年1月16日に開講された基礎編のみを受講し、人間中心設計の基礎を学びました。
以下から、ユニット1の内容を中心に人間中心プログラムについてご紹介します。

基礎編の構成は、おおよそ以下の通りです。

スケジュール

基礎編を受講した感想

私の印象としましては、人間中心設計は大きく4つのサイクルから構成されるのですが、そのうち「モデリング」や「設計」を重点的に取り組んだ印象です。

HCDプロセス

最初に座学でHCDについての概論を学んだ後から、様々なHCDの手法を学びます。(こんなに多くの手法があるのか...と感心してしまいました。)

インプロビゼーション、ボディストーミング、KJ法、XB法、KA法、ペルソナ...といった手法を、講義+演習形式で体験しながら学びます。
初めて取り組む手法ばかりということもあり、演習での最後のまとめがなかなか難しく、毎回ヘトヘトになりながらああでもないこうでもないとチームメンバーで取り組んでいました。

ちなみに、プログラムに参加していたのは40名ほどで、デザイナーやディレクター、他様々な職種の方が参加されていました。
業種も、WEBサービス系、WEB制作系、プロダクト系、システム開発...などなど、様々です。
受講していた皆さんは、社内でUXの共有会を開いてたり、どのように社内にフィードバックしていくのかという勉強会を開いたり...とても熱心な方ばかりで、非常に刺激になりました。
HCDのプログラムに参加することで、UXに真剣に取り組んでいる、他業種、他職種の方々と一緒に学べ、交流を深められる事も、このプログラムの大きな利点だと感じています。

次の更新から、2点ほど興味を持った講義内容をご紹介したいと思います!

それでは、また次回よろしくおねがいします。


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