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USID2011 (Auroville,India)参加報告1 (インド上陸編)

2011年11月2日
UXエバンジェリスト 金山

参加報告の1回目は、初体験のインドの風景と印象をお伝えいたします。

空港からホテルへ

インドのチュンナイ空港を出て、プリペイド(事前料金支払)のタクシーで滞在予定のホテルへ向かいました。タクシーに乗り降りする際、頼んでもいないのに積極的に荷物を運んでくれたのは助かったのですが、チップを要求されました。少な目に渡すと増額を要求され、二人で運んだからと二倍要求されました。チップが収入源なのでしょうが、インド人はストレートに物事を要求する傾向がありそうです。後から現地の人にその話をすると、「荷物は自分で持つときっぱりと断ればよい」と、主張することが基本と理解しました。

道路事情

次の日、ベンガル湾を臨む海岸線を車で南下し、イベント開催地のオーロヴィルに向かいました。雨季に入っているため天候は不安定で、連日の雨で洪水のように水浸しの道路も見受けられました。道路脇に牛・犬・やぎなどが野放しになっている中、乗用車・オート三輪・バイク(二人乗り三人乗りは当たり前で最大四人乗り)が走り、市街地では人と自転車も入り乱れて今にもぶつかりそうな混雑具合です。クラクションを頻繁に鳴らしながら走っており、自己主張が中心のコミュニケーション手段として使われているようです。

オーロヴィル

主要道路から脇道に逸れ、草木が生い茂る小道を進むと、滞在するリゾート風のホテルが姿を現しました。元フランス領だったこともあってか、ホテルの入り口にはフランス革命風の絵画が飾ってあります。部屋の天井には大きな扇風機が二つ、テレビも時計も無く、窓から見えるのは自然の木々だけです。時折、牛や犬の唸り声が聞こえたり、昆虫が飛び回っていたり、自然を満喫できる場所です。電力の安定供給には難があるようで、何度も小さな停電が発生していました。

イベント会場

イベント会場はホテルから更に奥地に進み、360度森に囲まれたキャンプ場を思わせるような場所にありました。(会場の写真1写真2) 今年のイベントテーマの一つであるSustainable Developmentを体感するためにこの場所が選ばれました。インド国内からでもアクセスが悪いため、例年に比べて参加者が極端に少なく100名以下になったそうですが、都会の喧騒から逃れてじっくりと考え・語り合うには適切な場所と感じました。強い思いと興味を持って参加しているインドのUX関係者とじっくりと交流したいと思います。

次回、参加報告2回目の記事では、実際のイベントの様子や興味深かったプレゼン内容をピックアップしてご紹介いたします。イベント最終日には、オーガニックガーデンを見学する予定です。自然との対話の中から、長期的な視点で考えていければと思っています。