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2013年12月27日

【海外記事紹介:下】Overhauling a UI without Upsetting Current User

インタラクションデザイナー 奈須

こんにちは。インタラクションデザイナーの奈須です。
前回の記事に引き続き、「Overhauling a UI without Upsetting Current User」(現行のユーザーを混乱させずに、UIを組み直す方法)をご紹介します。
今回は、「終わりの見えない「UIの議論」はやめましょう」以降の章をご紹介をしたいと思います。
以下、翻訳記事本文となります。

(この記事はUX Magazineにおける投稿記事「Overhauling a UI without Upsetting Current User」を翻訳したも
のです。当Blogは翻訳の正確性を保証いたしませんので、必要に応じ原文を参照ください。)


終わりの見えない「UIに関する議論」はやめましょう

しかし、良質なユーザーリサーチに取り組んでいても、まだ多くのプロジェクトが非生産的な、デザインや実装の議論から抜け出せなくなっています。これを避けるために、デザインチームや開発チームは、もっとも大切である「製品の方針」へ立ち返りましょう。もし特定の画面や機能について議論が起こった時は、以下の事項を確認しなおし、議論をストップしましょう。

これらの事項に関して、すべてのチームメンバーがこれらの事項を思い出し、確認する時間を少し取ることで無駄な議論を避け、プロジェクトの完了までのスピードを上げる事ができます。もしこれをしなければ、きっと同じ論争が何度も何度もデザインと開発のプロセスの中で浮上してくるでしょう。
チームで議論を進めて行く中で、頻繁に「ある種の機能を含めるか?」という議論が起こります。ここで、実際その議論の根本にあるのは「我々の製品の主なユーザーは誰で、彼らは何に価値を置くのか?」という事です。既にチームでその事について考慮できていれば、機能をどう決めて行くかは明白であるので、開発チームはこれらの問題に対する議論が容易に行えるでしょう。

デザイン改修に向けてのフィードバックの統合:解釈と優先順位付けの実施

「何にも引けをとらない製品」と言われるものでも完璧ではありませんし、普遍的に、誰にでも受け入れられるわけではありません。ユーザーは常に何かしらデザインに対して不満を持つものなのです。そのため、ユーザーのUIに対する不満(常にいくつかは必ず存在するものです)を処理する際、問題を早く収束させるためだけに、不満を額面通り受け取ったり、条件反射的に対応してはいけません。
ベテランのプロダクトマネージャーやUXデザイナーは、

...等を決定するため、様々なユーザーから質的なデータと量的なデータを収集する時間を取るものです。このデータ・分析は、関係が希薄で、気をそらすような問題は脇に置いておき、製品の成功に最も影響がある問題(究極的にはビジネスの成功に影響がある問題)にチームが迅速に取り組むために、ユーザーのすべての反応を理解する助けになります。

その不満はどれくらいのユーザーが抱いているのか?

いくつかの不平不満から、一般的なユーザーの問題を見つける事ができることもありますが、ただ単に『母数は少ないが、声の大きいユーザーグループ』の不平不満である場合もあります。
この場合、定量データが大変役に立ちます。GoogleがGmailのUIを改修した際、画面の隅にユーザーに新しいデザインに対するフィードバックを求めるポップアップバーを配置しました。

pic1227_1.jpg

これは、どれくらいデザイン上の課題が広がっているのかを測る時にとても効果的な仕組みですし、おまけに、不満を直接ソフトウェアメーカーに聞いてもらう事でユーザーに自分がUIの決定に影響力がある、という意識を与えることができます。しかしながら、この手法は様々な種類の意見を分類する際、手間がかかります。提供されるデータの質もそれほど高くありません。なぜなら、ユーザーは時に不満の背景をきちんと説明せず、解決案だけを提案してきたりするからです。
より効率が良く、かつ強力なデータ収集を行いたければ、ターゲットユーザーへのランダムな調査(具体的にはユーザーインタビューやエスノグラフィ―調査)を行いましょう。これはユーザーの不満が一般的なものであり、今すぐに取り組むべき問題なのか、もしくは一般的ではない問題で優先度の低いものなのかを見極めるために必要なフィードバックの量と質をもたらしてくれます。

変更しない事のリスクを考えましょう

デザインのアップデートを行うことはコストが大きく、また、もしもアップデートがユーザーの批判を引き起こしてしまうと、よりコストがかかります。「悪いUIを作ることで、ユーザーからの信用を損う事態」を避けるため、現状のまま保ったり保守的なアプローチを行うことは魅力的でしょう。しかし、iPadやsalesForse.comのような製品によって、ソフトウェアのユーザー体験の新しい基準が作り上げられました。それらによって高くなっていくユーザーの期待に応えるため、企業はUIのアップデートを行わざるを得ません。

幸運にも私達は、ユーザーを混乱させずにUIの改善を行うことができます。適切なUX手法と製品管理はロイヤルユーザーを失うことなく、時代に合った、新しいUIを確実に生み出すことができるでしょう。
ユーザー調査を行い、データを集めること・解釈すること・優先順位付けすることが、良いUXデザインの基礎なのです。これらは企業が市場の中で勝者であり続けるために、組織の中で高めなければならない、核となる能力なのです。

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