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UX Russia 2011(Moscow)参加報告3

2011年10月17日
UXエバンジェリスト 金山

スピーカーとの交流

スピーカーとして参加したことで、他のスピーカーと深く交流することができました。顔合わせのディナーから始まり、ホテルからイベント会場まで歩きながらの雑談、プレゼンの準備、お互いのプレゼンを聴講し「さっき彼が言っていたように...」と言及します。自分の時は質問が少なかったと気にしているスピーカーもいました。

Peterとは彼が2006年に来日した際に会っていましたが、より身近で接することで彼の繊細さに触れることができました。プレゼン前はかなりナーバスで、彼クラスでも何度も原稿を読み返していました。一旦プレゼンが始まると流石に慣れたもので、流れるように進んで行きます。彼はたくさんの著書があるので、しばしば聴衆からサインを求められていました。

MeganはMIT, Apple, MSと輝かしい経歴の持ち主です。今回はWindows Phoneのデザインについて話していました。プレゼン資料"From paper to product: Designing for Windows Phone"も優れたビジュアルで、中に含まれていた日本語版の画面は米国の日本人デザイナーが協力してくれたそうです。東京の地下鉄の案内図も含まれており、自分が話そうとしていた内容をより印象付けてもらえたので助かりました。

Ericはエンターテイナーと呼んでも良いくらいに観客を巻き込み・楽しませていました。通訳無しでも大丈夫なくらい分かり易く、機知に富んだ最高のショーでした。自分も彼と同じレベルとは言いませんが、少しでも近づきたいと思います。

DaveはXD(eXperience Design)を提唱しています。敢えてUserは使わないそうで、人間をUserなどと分類すべきではないと主張していました。Usability からUserをとったらabilityか?とEricから(ジョークで)突っ込まれていました。(関連情報:The 10 immutable truths of experience design

RaviはITエンジニアから検索機能の追及を通じてUX分野とのつながりが出てきた人です。Harvard Business School の教職員・学生向けに研究用のIT環境を提供しています。自分もエンジニア畑出身なので、ITエンジニア向けにUXの啓蒙活動を行う点では共感を覚えました。プレゼン資料:"How we developed findability standards"

参加者との交流

プレゼン後、休憩時間、カクテルパーティーなどで、日本に興味を持っている参加者から色々な質問を受けました。欧米の文化や情報は入ってくるが日本を含むアジア圏からの情報はほとんど無いらしく、日本文化(アニメや文学作品など)をとてもクールだと思っている人が何人もいました。言語と文化の壁を乗り越えて、もっと日本文化をロシアにも伝えて行く必要がありそうです。まずは英訳からでも日本から発信すべきだと感じました。